モバイルLinux向けブラウザライブラリ「Browser D-Bus Bridge」

 フィンランドMovialは11月10日(ヘルシンキ時間)、モバイルLinux向けのWebKit/Gecko拡張「Browser D-Bus Bridge」を発表、LGPLライセンスの下でソースコードを公開した。開発者はこれを利用して、Linux端末向けのリッチユーザーインターフェイスを容易に作成できるという。

 Browser D-Bus Bridgeは、JavaScriptコマンドをD-Busコマンドに変換するツールで、WebKitとMozillaの両エンジン上で動く。プロセス間通信(IPC)実装であるD-Busは、モバイルLinuxを推進するLiMO Foundationがアプリケーションとサービス間のIPCとして採用している。これにより、Web開発者、オペレータ、端末メーカーらはブラウザベースのUIをLiMOスタックに容易に追加できるという。Movialは今年8月にLiMO Foundationに加盟している。

 現在、ウィジェットは計算機などの軽量アプリケーションで利用されているが、Browser D-Bus Bridgeによりメディアエンジン、IMエンジンなどを容易に起動できるウィジェットを提供できるという。

 Browser D-Bus Bridgeは同社Webサイトよりアクセスできる。

フィンランドMovial
http://www.movial.fi