最新Webブラウザ、Web標準への対応度は? 4ページ

各Webブラウザのロードマップ

 ここまでで述べてきたとおり、最新のWebブラウザではHTML 5.0やCSS 3といった規格のサポートが進んでいる。そして今年中にリリースされるとされているFirefox 3.1や、Safariの次期バージョンであるSafari 4では、よりこれらのサポートが進むと予想される。また、IE8ではCSS 2.1のサポート強化や、一部のHTML 5.0対応機能が取り入れられる予定だ(図3)。

図3
図3 主要Webブラウザの最近のバージョン履歴

 Firefox 3.1については、すでにアルファ版が公開されており、またSafariについてもそのレンダリングエンジン「WebKit」の開発版という形で、それぞれのWebブラウザの機能を先取りして確認することが可能だ。IE8も、2008年10月時点でベータ2が公開されている。Webブラウザの最新機能やHTML 5.0、CSS 3といった新規格に興味があるなら、このような開発版Webブラウザを使ってみると良いだろう。

 ただし、HTML 5.0やCSS 3といった最新規格をサポートしたWebブラウザが登場しても、大多数のシェアを持つIEがそれらに対応しない限り、単純にそれらを使うことは難しい。IE8が普及してようやくCSS 2.1がすべてのWebブラウザで利用できるようになる、というのが近い将来の見通しである。まずはIE8のリリースと、その普及に期待したい。

MSDNの価格