Appleの2Q決算、MacとiPodの好調で増収増益――Macの出荷台数は過去最高に

 米国Appleは7月25日、2007年度第3四半期(4-6月期)の決算報告を発表し、純利益が前年同期比73%増の8億1,800万ドルとなったことを明らかにした。

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30時間で27万台が販売された「iPhone」。日本での発売は2008年中の予定

 発表によると、売上高は前年同期比24%増の54億1,000万ドル、1株当たりの利益は92セント(同54セント)となり、金融アナリストたちの予測を上回った。米国トンプソン・ファイナンシャルが事前に発表した予想は、売上高が52億8,000万ドル、1株当たりの利益は72セントだった。

 Macの出荷台数は、前年同期比33%増となる170万台を記録した。これは2006年の第4四半期に記録した161万台を超える、過去最高の数字である。また、携帯音楽プレーヤ「iPod」の出荷台数は、前年同期比21%増の980万台となり、こちらも堅調な伸びを見せた。

 同社によると、同期末日の1日前に発売された「iPhone」は、同期中(わずか30時間)に27万台が販売されたという。一方、iPhoneの独占キャリアである米国AT&Tは、同期のiPhoneの登録台数を14万6,000台と発表している。この数字の開きは、発売直後に発生したアクティベーション障害が原因のようだ。

 発表後に行われた電話による会見で、同社でCFO(最高財務責任者)を務めるペーター・オッペンハイマー氏は、同期におけるiPhone関連の売上高が500万ドルに上ったことを明らかにした。

 なお、オッペンハイマー氏は今年4月、同社がiPhoneによる利益を正確に計上するため、段階的に売上げを計算する「サブスクリプション定額会計方式」を採用することを発表している。また2007年第3四半期の売上高には、AT&Tからの利益配分は計上されていない。

 同社のCEO、スティーブ・ジョブズ氏は、2007年度第4四半期末(今年9月末)までに、iPhoneの出荷台数は100万台を突破するという予測を明らかにした。ちなみにオッペンハイマー氏によると、iPodが100万台の出荷を達成するまで、7四半期を要したという。さらに、同社でCOO(最高執行責任者)を務めるティム・クック氏は、「2008年末までにiPhoneの販売台数が1,000万台を突破することを期待している」と語った。

 現在iPhoneは米国のみで発売されているが、同社は2007年第4四半期中に欧州で、さらに2008年中にアジアでも販売すると明言している。

 最後にオッペンハイマー氏は、2007年第4四半期(7-9月期)の業績について、売上高が57億ドル、1株当たりの利益が65セントという見通しを明らかにした。

(ペーター・コーエン、フィリップ・ミッシェルズ、ジェイソン・シーネル、ジム・ダルリンプル/Macworld.com)

米国Apple
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提供:Computerworld.jp