100ドルノートPC:OLPCに米Intelが参加

 途上国のすべての子供たちにパソコンを届けることを目指す非営利団体OLPC(One Laptop Per Child)と米Intelは7月13日(米国時間)、IntelがOLPCの活動に参加すると発表した。同社はOLPCの役員会に参加し、技術と教育コンテンツで協力する。

 OLPCは米マサチューセッツ工科大学(MIT)のニコラス・ネグロポンテ教授が提唱したプロジェクト。米AMD、米Google、米Red Hatなどが参加して、独特の無線LAN機能を内蔵して、Linux搭載の丈夫で途上国の農村地域などでも利用できる“100ドルノートPC”を開発。最初のモデル「XO」の配布を開始している。現在の価格は175ドル。

 Intelは現在、途上国での教育支援のため年間1億ドル以上を投資しており、「OLPCへの参加は、20年におよぶわれわれの教育への関与に合ったもの」としている。

 Intelはこれまで、独自に教育向けノートパソコン「Classmate PC」を開発して途上国に提供してきた。一方で、このためのマーケティング資料として、クラスメートPCの優位点を列挙した文書を資料を配付したことから、ネグロポンテ教授が同社を非難する騒ぎも起こっていた。【高森 郁哉/Infostand】

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