IBM、コンプライアンス支援ソフトウェアを発表――ユーザー・ベースの情報をインポートしリポート生成が可能に
TCIMは、旧Consul InSightにセキュリティおよび監査機能の強化が図られている。例えば、社内セキュリティ・ポリシーが順守されているかどうかに関するカスタム・リポートの生成が可能となっている。こうしたリポートはコンプライアンスの証明に利用することができる。
IBMのガバナンス/リスク管理戦略ディレクター、クリス・ラブジョイ氏によると、TCIMのリスク管理およびコンプライアンス支援機能を、IBMの「Tivoli Service Management」「Tivoli Identity Manager」「Tivoli Access Manager」に統合していくという。
「(TCIMでは)ユーザー・ベースの情報をインポートしてリポートを生成できるようになった。これにより、ポリシーの実施状況を容易に確認することも可能となる」(ラブジョイ氏)
また、新たに追加されたリポート・タイプを利用すれば、システム・ログを集約して長期的な傾向を分析することで、データベースのようなITリソースの動作の異変にも備えることができる。
フィラデルフィア証券取引所では、この数年間、Consul InSightを使って複数のサーバのログを解析してきた。同取引所の品質保証担当副社長、バーニー・ドネリー氏はTCIMを幅広く活用することを検討している。これは、IBMがホストベース・エージェントなしでデータを収集する手段を用意しているからだという。
「従来のシステムはエージェント・ベースであったため、エージェントを逐一管理しなければならなかった。TCIMがエージェントなしで効果的に機能するのであれば、われわれは内部ビジネス・ネットワークでの広範なリスク管理に活用していきたい」(ドネリー氏)
(エレン・メスマー/Network World オンライン米国版)
米国IBM
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提供:Computerworld.jp