IBM、Webアプリ・セキュリティ・ベンダーのWatchfireを買収――脆弱性検知/監査技術をRational製品ラインに統合

 米国IBMは6月6日、Webアプリケーション・セキュリティ・ベンダーの米国Watchfireを買収すると発表した。買収金額は明らかにされていない。

 Watchfireは、Webアプリケーションの脆弱性を検査する「AppScan」ソフトウェアと、企業のWebサイトを監査する「WebXM」ソフトウェアを販売している。WebXMはWatchfireが独自に開発した製品だが、AppScanは2004年7月に米国サンクタムを買収した際に、取得した製品だ。

 Watchfireは1996年に設立され、日本を含む6カ国に支社を持つ。同社の顧客企業は、IBM、Dell、Sun Microsystemsをはじめ、金融、製薬、エンターテインメント業界などの800社に及んでいる。

 IBMとWatchfireは以前からパートナー関係にあった。IBMのグローバル・サービス部門では、Watchfireの製品をパートナーおよび再販業者として販売していた。

 この買収によりIBMは、同社の「Rational」製品ラインに、Watchfireの持つWebアプリケーション脆弱性検査技術や、Webサイトのコンプライアンス監査技術を統合できるとしている。

 なお、規制当局の承認が得られれば、買収は2007年第3四半期中に成立する見込みだ。

(ピーター・セイヤー/IDG News Service パリ支局)

米国IBM
http://www.ibm.com/
米国Watchfire
http://www.watchfire.com/

提供:Computerworld.jp