米Google:DoubleClick買収 米独禁当局が調査

 米Googleは5月29日(米国時間)、オンライン広告大手、米DoubleClickの買収計画について、米国の独占禁止監督当局から調査を受けていることを公表した。買収は「市場の独占を招き、公正な競争を妨げる」などとして、ライバル企業が反発していた。最終的には買収が承認されるとの見方が多いが、一定の条件が付く可能性もある。

 Googleが同日、米証券取引委員会(SEC)に提出した財務資料で判明した。それによると、独禁法担当機関の連邦取引委員会(FTC)が、同社に詳細な情報の提出を要求。本格的な調査に乗り出したことが分かった。大型買収・合併では、こうした調査が行われるのは珍しくない。結論は数カ月先になるとみられる。

 Googleは4月中旬、DoubleClickを31億ドルで買収すると発表。検索連動広告に強いGoogleと、バナー・動画広告に強いDoubleClickの組み合わせは、ライバルに衝撃を与え、米Microsoftなどが当局に調査を求める声明を発表していた。【南 優人/Infostand】

FTC
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