NEC、グリッド技術を利用した高拡張性、低コストのストレージ
NECは3月13日、ディスクストレージ分野において高信頼性と高拡張性、低コストを実現する次世代ストレージ「HYDRAstor(ハイドラストア)」を開発したと発表した。
「HYDRAstor」は、同社の北米研究所で開発したグリッド・ストレージ技術をもとに、サーバー・ストレージ事業で培った高性能と高信頼性技術を融合した製品。データ量の増加に伴いストレージに求められる性能や容量に応じて、自由にサーバーを追加し、ストレージノードとしてグリッド・アーキテクチャで連結することによって、柔軟で拡張性に優れたグリッド・ストレージを実現する。
追加したノードは自動的にストレージ・プールに組み込まれ、1つのストレージとして利用できる。さらに、ポリシーベースのデータ格納や保護、保存レベルの自律運用により、複雑なストレージ管理からIT管理者が解放される快適な運用環境を提供する。
「HYDRAstor」は、新技術として「自動最適構成技術」「重複排除技術」「分散冗長配置技術」の3つを搭載する。「自動最適構成技術」は、独自の分散制御技術により、ボトルネックを生じさせることなく容量や性能を拡張する。「重複排除技術」は、重複する同一データブロックを1つにまとめ、容量効率を向上する。「分散冗長配置技術」は、元データを複数に分割し、特殊な冗長用コードを付加することで3重以上の障害があってもデータの復元を行う。
提供:BCN