NIWS-FEと日本IBM、住宅ローン事業の金融リスク計算をグリッド技術で高速化

 ニイウス金融エンジニアリング・グループ(NIWS-FEG、中林三平代表取締役)と日本IBM(大歳卓麻社長)は1月4日、NIWS−FEGが金融機関向けに提供する住宅ローン事業などの金融リスク計算について、グリッド・コンピューティング技術を活用することで、従来比最大約50倍の高速化を実現したと発表した。

 分散するコンピュータ資源を共有して1つの高性能なシステムとして利用するグリッドコンピューティング技術を用い、プラットフォーム社のグリッド用ソフト「Platform LSF」を採用したグリッドコンピューティングシステムを構築。IWS-FEGのプログラム実行にIBMのブレードサーバー「IBM BladeCenter」を使用し、検証を行った。

 その結果、複数台の高性能PCを使用した通常の金融リスク計算に比べて、最大約50倍の高速化を実現。例えば56台の「BladeCenter」を使用する場合、360か月の月次キャッシュフローシミュレーションを、1万シナリオ当たり約4.5時間で実行可能になり、より高度な金融リスク計算サービスを提供できるようになる。

 NIWS-FEGでは、銀行などの金融機関向けに各事業の金融リスク計算を代行するサービスを提供しており、今回の検証結果を活用し、より高度な金融リスク計算を求める顧客のニーズに対応する金融機関向けサービスを拡充していく。

ニイウス金融エンジニアリング・グループ=http://www.feg.co.jp/
日本IBM=http://www.ibm.com/jp/

提供:BCN