Mellon財団基金の教育および情報部門の受賞者決定

Andrew W. Mellon財団は今月始め、現在立ち上げ段階にあるMellon Awards for Technology Collaboration(MATC)における最初の受賞者を発表し、10つの受賞団体に対して50,000ドルおよび100,000ドルの賞金を与えることをアナウンスした。これらの賞は、高等教育の育成に貢献したオープンソースソフトウェアおよび非営利組織に対して与えられるものである。

今回は賞金100,000ドルが、The Internet Archive、University of WashingtonHumboldt State Universityの3団体に対して贈られる。Internet Archiveの受賞理由は、Heritrix Webクローラおよびインターネットコンテンツのアーカイブ活動を評価したものとされている。同じくUniversity of Washingtonの受賞理由は、現在進行中のIMAP電子メールサーバおよびPINE電子メールクライアントの開発活動である。最後のHumboldt State Universityについての受賞理由は、学習コース管理システムMoodleの開発活動とのことだ。

残り7団体については一律賞金50,000ドルが与えられるとのことである。このうちOpen Universityの受賞理由は、Moodleプロジェクトへの協力活動とされている。同じくUniversitat de LleidaおよびVirginia Polytechnic Institute and State Universityの2団体の受賞理由は、オープンソース系教育コースウェアシステムSakaiへの協力活動である。

これらの受賞団体の中には、検索ツールに関するものが2つ存在している。University of British Columbiaの受賞理由は、オンラインでの学術誌および学会関連情報の検索サポートツールであるPublic Knowledge Project(PKP)の構築活動とされている。同じくPlymouth State University の受賞理由は、WordPressを基にして図書目録などの書誌データベースを扱うWPopacに関するものである。

Yale Universityの受賞理由は、多くの大学で採用されているシングルサインオンシステムCentral Authentication Serviceの開発活動とされている。最後のRensselaer Polytechnic Instituteの受賞理由は、カレンダサーバBedeworkに関する活動促進である。

Mellon財団は、厳選されたオープンソース系プロジェクトに対する資金的なサポートを、Research in Information Technology(RIT)プログラムを通じて提供している。サポート対象のプロジェクトは基本的に学術および教育関連のものである。ただしSakaiプロジェクトは非営利組織のSakai財団による管理およびサポートを受けた独自の活動を進めているが、Sakai教育コース管理システムに関連した開発活動も本年度のMATCを2件受賞している。

Mellon財団による資金は、優れたプロジェクトをより一層発展させることを目的として提供されるものである。実際、今回受賞した10団体のうち8つは、贈られた賞金を受賞対象の活動に使用することを誓約している。残りの団体のうちUniversity of British Columbiaは、ラテンアメリカにおけるPKPの普及促進に使うとしており、同じくPlymouth State Universityは、米国議会図書館からカタログデータを購入して一般公開するために使用するとのことである。

本年5月にレポートした第一報にもあるように、同賞の賞金は当初100,000ドルおよび25,000ドルが予定されていた。Mellon財団のChristopher J. Mackie氏によると、賞金額の変更は選考委員会からの要請によるもので、その理由は、100,000ドルを3件および50,000ドルを7件とした方が「候補者の選定理由(秀逸なプロジェクトの中でも、特に優れた活動を厳選したこと)および、これらの貢献度の重要性を明確化できるだろう」という考えに基づいたとのことである。

Mellon財団の計画では、こうした賞金配分は2007 MATCでも継続する予定だとのことである。ただしノミネート期間など、2007 MATCの詳細は現状で正式にアナウンスされていない。

NewsForge.com 原文