ベニックソリューションとPCCSC、SAPのERP導入キットを開発

 ベニックソリューション(白井正紀社長)は12月11日、SAP ERP導入キット「B-item from SAP Best Practices」を開発し、開発を一部委託したパナソニックCCシステムコンサルティング(PCCSC、西原哲郎社長)とともに出荷を開始したと発表した。組立型製造業をターゲットに販売する。

 キットは、ベニックがSAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)のERP(統合基幹業務システム)パッケージの導入経験を集約したテンプレート「SAP Best Practices」をベースに開発。また、開発を一部委託したPCCSCの導入経験も反映させることで、組立型製造業への業務の適用率を高めた導入キットとして完成させた。個別受注から量産品まで、幅広く適用できるソリューションとして販売する。

 「SAP Best Practices」は、業種共通の機能と業種固有機能を組み合わせ、パッケージ化したソリューション。プロジェクト初期段階のプロトタイピングや、デモによる機能理解を効率的に行える。

 キットは導入手順書やシステム設定書のほか、実業務に則した業務フローで構成。SAP ERPを効率的に短期で導入できる。オプションとして「運用監視ツールキット」「運用受託サービス」も提供する。

 ベニックソリューションは、川崎重工業が、全額出資したソリューションの開発・販売を手がける子会社で、01年4月に営業を開始した。一方、PCCSCはパナソニック コミュニケーションズの100%出資会社として2000年4月に設立。ERPのコンサルティングサービスを事業の柱としている。

ベニックソリューション=http://www.benic.co.jp/

パナソニックCCシステムコンサルティング= http://panasonic.co.jp/pcc/pccsc/

SAPジャパン=http://www.sap.com/japan/

提供:BCN