Oracle、「Berkeley DB」のバージョン4.5をリリース
米Oracleは9月27日、組み込み用のオープンソース・データベース「Berkeley DB」のバージョン4.5をリリースした。今年2月のSleepycat Software買収によって獲得した製品の最新バージョンであり、前バージョン4.4から約1年ぶりのリリースとなる。
Oracleの組み込みシステム担当バイスプレジデント(元Sleepycat Softwareのマーケティング担当バイスプレジデント)のレックス・ワング氏によると、Berkeley DB 4.5には次のような新機能が含まれているという。
- 多数の同時アクセスが多いデータベース・システムのための「マルチバージョン・コンカレンシー・コントロール」機能
- 運用中のデータベースを停止させずに、レプリケーション先のBerkeley DB環境をアップデートしたり、パッチをインストールしたりできる機能
- 高可用性システムの配備を容易にする、構築済みのレプリケーション環境
Berkeley DBは、それ自体を無料で利用することも、Oracleが提供する有償サポートとともに導入することもできる。LinuxやBSD、Apache、OpenLDAP、OpenOffice.orgに組み込まれたものも含め、Berkeley DBのこれまでの導入件数は2億件に及ぶという。
なお、スウェーデンのMySQL ABは今年8月、同社のオープンソースRDBMS「MySQL」の5.1.12以降で、Berkeley DBをストレージ・エンジンとしてサポートするのを取りやめている。(関連記事を参照)
(エリック・レイ/Computerworld オンライン米国版)
Berkeley DB
http://www.oracle.com/database/berkeley-db.html
http://www.sleepycat.com/products/bdb.html
提供:Computerworld.jp