米Rice大:教材をオープンソース化、オンデマンド出版

 米Rice大学は13日(現地時間)、自校の教材をオープンソース化し、オンデマンドで出版する試みを開始した。160種類以上の教材をウェブサイトで公開しており、世界の教育関係者や学生が自由に選んで実費だけで製本化できる。ソフトウェアのオープンソースの発想を、活字の世界にも取り入れた。

 同大の教員などが執筆した専門書をオープンソース化するプロジェクト「Connexions」の一環。著作権は放棄しないが、自由に複製、応用できる「クリエイティブ・コモンズ」指定の著作物として公開している。従来から無料で閲覧、印刷できたが、製本化サービスも始めることになった。

 市販の理工学書などは100〜150ドルが相場だが、その10分の1程度の15〜20ドルで製本化できるという。オープンソースは加工が自由なのも長所だ。教材は小項目ごとに小分けされて公開されており、それらの3200種類以上のパーツを組み合わせて、オリジナルの教材をつくれる。教育関係者が自分の授業のために、独自の注釈を加えた上で製本することも可能だ。製本化サービスは米QOOP社に委託する。【南 優人/Infostand】

Connexions
http://cnx.org/content/