無料Webブラウザ「Browsezilla」の悪質な“わな”にご用心!

 プライバシー保護をうたった「Browsezilla」という無料のWebブラウザが、実はユーザーのPCにアダルト系Webサイトのクリック数を水増しするソフトウェアをこっそりインストールしていることが明らかになった。6月23日にスペインのセキュリティ・ベンダー、Panda Softwareが警告文を発表した。

 Browsezillaは、Webサーファーがアダルト系Webサイトを訪問する際に形跡を残さないことを売り物にしており、そのサイトには、「ブラウザ履歴を使用せず、キャッシュへのデータ保存を行わず、ユーザーは自分のブックマークをリモート・サーバに保管することができる」と説明されている。

 しかし、Browsezillaは特定のいくつかのアダルト系Webサイトのページ・ビュー(PV)を増やすためのアドウェアをひそかにインストールする。

 Panda Softwareのマーケティング・ディレクター、JJ・ショック氏は、「このアドウェアは、ユーザーに気づかれないように一連のアダルト系Webサイトを開き、それらのサイトのURLヒット数を水増しするために利用されている」と指摘する。

 Panda Softwareでは、Browsezillaの利用が広がりつつあることを憂慮し、悪質な行為を警告するプレスリリースを出すことにしたという。同ブラウザは複数の国々で使用されているが、特にイタリアで人気を集めている。ショック氏は、この種のクリック生成ソフトウェアをダウンロードするブラウザを見たのは初めてだと述べている。

 同ブラウザの作成者たちは欺瞞的な行為を行っており、それは無防備なユーザーに害を及ぼす可能性があると同氏は指摘する。「ユーザーのコンピュータの正常な機能を妨害するほどではないが、そうしたクリック生成によって、利用者個人の評判が損われるおそれがある」

 Panda Softwareが警告するまでもなく、インターネット・ユーザーはすでに同ブラウザを警戒しているかもしれない。ブラウザのダウンロード・ページには珍しく、Browsezillaのダウンロード・ページには露骨な画像を掲載した「Adult links」セクションがあるからだ。

 Browsezillaの開発者側は、そのWebサイト上で、Panda Softwareの主張は「根も葉もないもの」と反論している。彼らにPanda Softwareに関する詳細なコメントを求めたが、正当性を裏づける明確な情報は得られなかった。

(ロバート・マクミラン/IDG News Service サンフランシスコ支局)

Panda Software
http://www.pandasoftware.com/

提供:Computerworld.jp