日本HP、直販営業分のx86サーバーの東京生産・フルカスタマイズCTO開始

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、x86サーバー「HP ProLiant(エイチピー・プロライアント)ファミリ」の東京での生産とフルCTO(注文仕様生産)を6月中旬から開始した。

 今回、東京生産・フルCTOを開始したのは、オンラインストア、コールセンター、HP Directpartnerなど直販営業で販売する「HP ProLiant DL145」1機種のみ。今後、順次対応機種を広げ、07年1月までに直販営業で販売するすべての「HP ProLiant」サーバーの東京生産を開始。同社が出荷する全ての「HP ProLiant」サーバーの40%が東京生産になる見込み。

 同社では、99年からデスクトップPCの国内生産を東京で開始。作業ミスの削減と出荷前チェックの強化で、出荷後トラブル発生率の抑制、配送コストや輸送中の故障リスクの削減、パーツベースの在庫管理による納期遵守率の向上といったメリットを確認している。

 日本HPでは今回、その実績をサーバー製品の「HP ProLiantファミリ」でも活かすため、国内生産を行うことにした。国内市場は品質と納期に関する要求が高いことから、5営業日の納期を遵守しながら、高品質のサーバーを提供できる国内生産を実現することで、製品の付加価値につながると見ている。

 さらに、従来のベースモデル(完成品)へのオプション追加によるCTOから1歩進み、きょう体に1つ1つパーツを組み込むフルCTOに移行することで、よりユーザーニーズを反映したきめ細かい構成に対応できるようになる。日本HPでは、国内市場で顧客満足度向上を狙うとともに、販売店経由での完成品サーバー販売事業と、新たに強化するフルCTO製品の販売事業を両輪とし、x86サーバーの業務拡大を図る。

日本ヒューレット・パッカード=http://www.hp.com/jp/

提供:BCN