第2回Red Hat Summit開幕
昨年、Susan Montanerと私は初開催のRed Hat Summitに参加するためにルイジアナ州ニューオーリンズを訪れた。そこで、今年も彼女に同行をお願いすることにした。オースティンからの飛行機では、他に2人の参加者と一緒になった。1人はDell、もう1人はIBMからの参加者で、どちらもプレゼンテーションを行う予定になっていた。Amit BhutaniはDellのPowerEdge Serverグループの一員であり、Chris AlmondはIBMの社員で、『Solaris to Linux Migration Redbook』の著者でもある。Chrisは、機内雑誌の裏に載っていた数独(Sudoku)というパズルの「らくらく」レベルに我々が手こずっているのを見て、解き方のヒントを教えてくれた。彼の妻がこのパズルに夢中になっているらしいが、彼自身は碁の方が好きなのだそうだ。
今回のサミットは今朝8:30に開幕したので、800人近くと予想される参加者の大部分は、前夜はおそらくコンベンションセンター併設の広大なGaylord Opryland Hotelに泊まったのだろう。早期到着者のために、IBM、Dell、NEC、Unisys、Oracle、AMD、Intelなどのスポンサー陣は、入場登録エリア周辺に小さなブースを設けて各社の製品を展示していた。これらの見学者の中には、MySQLのJay Pipesが最新のIBM Z90メインフレームの脇でIBMスタッフと立ち話をしている姿もあった。
Red Hatのオープン“ソース”(クリックすると拡大) |
Dellは最終日まで毎晩続くパーティの第1弾として、前述のホテルから徒歩5分(あるいはシャトルバス利用)の距離にある世界的に有名なGrand Ole Opry Houseのすぐ隣でオープンエア形式のウェルカムレセプションを開いた。レセプション出席者の多くは、入場登録の際に配られたIBM提供の真っ赤な麦わらのカウボーイハットを得意げにかぶっていた。どのテーブルにも「オープン“ソース”(Open Sauce)」と書かれたBBQソースのオリジナルボトルが置いてあり、このボトルは持ち帰り可であることを給仕係が一晩中言って歩いていた。
オープニング演説
Szulikの基調演説は、昨年のイベントの開幕時に紹介された「Truth Happens」というビデオのリミックスで始まり、彼がまず口にしたのは、2003年にこのビデオを作成したTim Kiernanへの感謝の言葉だった。
その後、今年のサミットの目的と、今年のイベントで講演を行うCory Doctorow、Eben Moglen、Nicholas Negroponteという3人のオープンソース界の権威を紹介した。この3人の経歴は、Red Hatの講演者のページに掲載されている。
Szulikは持ち時間すべてを自分で話すのではなく、Red Hatの社員を呼び出して、Red Hatが主導または参加している4つの重要なプロジェクトについて説明させた。その4つのプロジェクトとは、「108」というコミュニティポータル、オープンソース・テスティング・プロジェクト、「Mugshot」というコラボレーション型のソーシャル・コンピューティング・プロジェクト、そしてOne Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトである。
各プロジェクトに携わっているさまざまなエンジニア、プロジェクトリーダー、マネージャがステージに上り、そのプロジェクトの概要を説明した。これらのプロジェクトについては、残りの2日間でもっと詳しく取り上げられる予定である。
Szulikは演説の最後に、透明性が当然視されるオープンソース界では、ブランドよりも「評判資本(reputation capital)」が重要であると述べた。OLPCプロジェクトおよびSzulikが取り上げた他の3つのプロジェクトは、いずれも透明性とコラボレーションを中心テーマとしている。さらにSzulikは、すべてのオープンソース企業は知的所有権、特許、デジタル著作権管理(DRM)などについても真剣に考えなければならないと語った。
明日および金曜の午前中にも基調講演が行われ、残りの時間には9つのトラックに分かれてのブレークアウトセッションが行われる。今晩と木曜の晩にはまたいくつかのパーティが予定されている。2日目以降も最新情報を毎日お届けする予定である。これからRed HatのChris Rungeの「Executive Overview on SELinux」を聞きにいくので、本日はこの辺で。
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