沈みゆくSun、昇りくるLinux――Datastreamの場合
Datastreamは設備資産管理サービスを提供する企業だ。顧客は世界に広がっており、同社の設備資産管理ソフトウェアおよびホステッド・ソリューションを利用して、製造や輸送に用いる設備あるいは建物などの高額な固定資産を管理し、実働状況を分析して運営に活かしている。同社のソリューションはDatastream 7iと名付けられ、当初は完全なオンサイト型設備資産管理システムだった。Oracleデータベースを利用しているため顧客は自社専用のインスタンスを購入する必要があったが、アプリケーション・サービス・プロバイダというビジネス形態が出現し、同社がホステッド・ソリューションを提供するようになってからは、その必要はなくなった。
Plourdeによれば、当時すでにDNSサーバーと電子メール・サーバーの「付帯業務」では、Linuxを使っていたという。「Linuxに慣れてきたので、アプリケーション・サーバー層でも使い始めました。それが、バックエンドのデータベース・サーバー層にも及んだというわけです」。高可用性が必須条件でありシステムの停止が許されない環境においてもLinuxを使う条件が整ったとPlourdeが判断したのは、OracleとIBMがLinuxのサポートに「乗り出した」からである。
「4重構成にしていたSunサーバーを2重構成のHPサーバーに換えたのですが、7倍も速くなりました。45分かかっていた処理が、今では5分で済んでしまいます。Sunのオペレーティング・システムも優れていますが、当社の場合はLinuxの方が合っていたのです」
Solaris上で動かしていたVeritasクラスタ管理ソフトウェアについてもLinux版へ移行することを検討したが、「まだバージョン1.0だったので、不安があった」。そこで、Oracleデータベースが動作するクラスタの監視専用に設計されたSteeleyeのLifekeeperソフトウェアを選んだという。
LinuxとIntelへの移行でコストが大幅に削減され、信頼性も高くなったため、この組み合わせは同社の「事実上の」標準になっているとPlourdeは言う。「それ以外のものを使うのは、当社が必要とするアプリケーションにLinux版がない場合だけです。きわめて残念なことですが、Windowsを使わざるを得ないこともあるでしょうね。パッチの数が多く頻繁に発行されている点が、非常に気になるのですが」
原文