Sambaの主席開発者Jeremy AllisonがHPからNovellに

Samba projectの主席開発者であるJeremy Allisonが、Hewlett-Packard社を退職し、今朝付けでNovellに入社した。

Allisonは2002年、Bruce Perensの退社とほぼ同時にHPに入社した。Allison本人が言うことには、Sambaを開発し、オープンソース/フリー・ソフトウェアの活動を布教する「Bruce Perensの親切で優しい版」としてHPに採用されたそうだ。Allisonは、HPを辞めるのは不満からではなく、Novellのほうが自分の望む仕事を得られると判断したからだと語っている。

Allisonはこの数日前、転職の理由をNewsForgeに明かした。「HPの悪口を言うつもりはない。HPでの仕事は楽しかった。あれ(BrainShare 2004)から今までかかってやっと次に進む(退職する)決心がついた。HPは面白いことをたくさんやっていて、最高の職場だった。HPを離れることになったのは、Linuxへの移行を考えている人々を助けるという仕事のチャンスが与えられたからという理由だけだ」

また彼は、「NetWareのユーザー・ベース全体の力になりたい。NetWareはずっと保守されていくに違いないが・・・NetWareのままLinuxに移行するユーザーが、Sambaを問題なく使えるようにする手助けができるのだ。この機会を逃す手はない」と語った。

彼は、BrainShareの結果としてNovellが決定した方針転換に感銘を受けたという。「誰も知らないだろうが、Novellでは、カード・リーダーまでもがLinuxで稼働している。社内にWindowsが一切ないのだ。ついにすべてを理解した企業という印象を受けた。彼らは本当に、完全に理解したのだ。正直に言うと、転職を考え始めたのはこれがきっかけだった」

NovellでAllisonが担当する仕事は、HPでの仕事と大きくは変わらない。基本的には、Sambaの開発を続けることで給与が支払われる。「SUSE Linux上で動いているNetWareファイル・システムで、Sambaが問題なく動作できるようにすること、そして、eDirectoryにも対応させること、そして、顧客の希望に沿うような改善を行っていくことが当面の目標だ」

「少なくとも最初の数ヶ月間は、勉強に充てることになるだろう。というのは、多くのユーザはファイル・サーバの運用についてすっかり忘れてしまっているからだ。私はLinuxへの移行真っ只中のNetWareユーザに大勢出会うことになるので、さまざまなことを学ぶには最適だ」

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