対SCOのDoS攻撃に関するBruce Perensのメッセージ

2004年1月26日、新型ウイルスが猛威を振るい始めた。このウイルスのペイロードには、「バイアグラ」取り扱い業者のスパムを送信することと、SCOのWebサイトに対してDoS攻撃を仕掛けるという2つの目的がある。

ウイルスを利用したDoS攻撃はいまや電子メールスパマーの常套手段となっている。最初、彼らは、アンチスパムブラックリストサイトを攻撃の的にしていた。そのせいで、一部のサイトでは(スパムとは無関係の)ビジネスが麻痺し、再び攻撃されることを恐れ、アンチスパムプロジェクトを閉じてしまっている。

今、スパマーに狙われているのはオープンソース開発者だ。ほとんどのハイプロファイルアンチスパム技術は我々が開発したものだからだ。たとえば、SpamAssassinはオープンソースプロジェクトとして始まり、今もなおあり続けている。インターネット上で広く普及しているメール配信プログラム(Sendmail、Postfixなど)もオープンソースプロジェクトだ。そして、これらのプログラムをスパムから守るための努力も、そのほとんどはオープンソース開発者によるものである。スパマーが我々を目の敵にしている理由はここにある。

株価操作を企んでいるSCOにとっても我々は邪魔な存在だろう。法廷におけるSCOの宣誓証言には虚偽があり、我々にその証拠を山ほど握られているのだから。このような会社なら、対立相手を悪者に仕立てるため、自作自演で自社サイトを攻撃することも躊躇しないかもしれない。

今回のウイルスは、Linux開発者を恨んでいるスパマー、SCO、その他の何者かによって作り出された可能性がある。今後の我々の行動が、ミッションの正否を左右するだろう。

フリーソフトウェア、オープンソース、Linuxの精神に賛同するすべての人々は、次の提言をお読みいただきたい。

  • SCOサイトに対する攻撃を称えるのはやめよう。調子に乗っていると、部外者の目には、我々が攻撃に加担しているかのように映るおそれがある。我々が信奉しているのは言論の自由であって、ネット攻撃に乗じて反対意見を封じることではない。SCOとの戦いに言論弾圧は無用だ。我々には真実という武器がある。
  • 我々を陥れるための攻撃に対して遺憾の意を表明しよう。この記事を他の人々にも読んでもらってほしい。
  • 利用可能なあらゆる正当な手段を使ってSCOとの戦いを続けよう。SCOの詐欺的行為に対するGroklaw.netその他のサイトの分析を他の人々に読んでもらい、フリーソフトウェアコミュニティの一員としての自らの経験を語ろう。
  • 世界に利益をもたらすフリーソフトウェアの存在と力をアピールするため、誰でも自由に利用できる優れたオリジナルのソフトウェアを開発し、それをネット上の可能な限りの場所に公開しよう。自分が携わっているプロジェクトをマスコミや世間に理解してもらえるよう努力しよう。他の(教育機関や非営利団体の)プロジェクトにもできることは協力しよう。これにはFreeGeek.orgのケースが参考になるだろう。
  • 我々が正道を歩んでいることを例を示して主張しよう。非難されるべきは、DoS攻撃、スパム、株価操作といった悪事を働いている輩なのだから。

大切なのは一人ひとりの行動だ。自分がコミュニティの代表者なのだという気概を持とう。

ありがとう

Bruce Perens

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