SCOのCEO、McBrideの最新の主張に対するLinusの反応

Darl McBrideの再登場である。今朝のVNUNet.com storyによると、McBrideは昨日、ラスベガスで行われたSCOForum Conferenceにおいて、SCOが著作権を持つコードがLinuxには100万行以上も含まれていると主張した。該当する行を知っているのはSCOだけであるため、削除は不可能とも述べている。

McBrideは過去の声明で、バージョン2.4が登場するまでLinuxにSCO コードは含まれていなかったと述べている。Linuxコードの行数に関する David Wheelerの分析によれば、カーネルの行数は、バージョン2.2の 1,526,722行がリリース2.4.2では2,437,470行に増加している。

立証されていないMcBrideの最新の主張を信じるなら、 Linuxカーネルの開発者たちはリリース2.4で新たに加わった コードを実際には開発していないことになる。SCOから丸ごと 取り込んだはずだからだ。

LinuxからSCOのコードを削除するのが不可能というMcBrideの 主張は、オープンソースの推進者Eric S. Raymondの要請に部分的に 応えたものである。Raymondは最近、次のように述べているからだ。

「SCOには、どのコードがどのような侵害に当たると考えて いるのかを、ファイル単位と行番号単位で正確に指摘してほしい。 侵害が存在するなら、きちんと開示してくれない限り、修正の しようがない。株価を上げるための口実や、トラブルを作り出すことで Microsoftに対して点数を稼ぐための口実として単なる言いがかりを つけているのではなく、SCOが本当に自社の知的財産の保護に関心を 抱いているのであれば、問題が大きくならないうちにできるだけ早く この懸念を解消する機会が得られることを歓迎し、喜んで協力したい」

SCOのコードがLinuxに100万行も含まれているというMcBrideの 主張に関して、今朝、Linus Torvaldsにコメントを要請したところ、 Torvaldsは次のように語った。「McBrideは嘘をついている」

その後の情報:

LWN.netに掲載された今朝のstory はLinusのコメントを裏付けている。昨日のカンファレンスでSCOが 主張の根拠として示したコードは、BSDスタイルのオープンソース ライセンスに基づいて供与された1980年バージョンのUnixのものである。

Joe Barr──テクノロジに関する著作活動を10年間、Linux関係の 著作活動をほぼ5年続けている。彼の著作物は、『IBM Personal Systems Journal』、「LinuxGazette」、『LinuxWorld』、「Newsforge」、 「phrack」、「SecurityFocus」、「VARLinux.org」で読むことができる。 彼はまた、Linux Liberation Armyの公式ニュースレターThe Dweebspeak Primerの創設者でもある。