SCOによる対IBM訴訟へのOSIポジションペーパー、日本語訳公開

オープンソースグループ・ジャパンは6月4日、米国の非営利団体 「 Open Source Initiative」が公開している 米SCO Group による対IBM訴訟に対するポジションペーパー ( OSI Position Paper on the SCO-vs.-IBM Complaint)の 日本語翻訳文書を公開したことを発表した。

Open Source Initiative(OSI)は、Eric Raymond氏らが1998年に設立した団体で、 Open Source Definition(オープンソースの定義)の管理、オープンソース・ ライセンスの認証およびOSIによるオープンソース・ソフトウェアの認証マーク プログラムの推進などを行っている。このポジションペーパーは、 Eric Raymond氏が中心となって書き上げられ、OSIの理事会の承認を得て 公開されているもの。内容は3月6日にユタ州第3地方裁判所(ソルトレーク郡) に提出された SCO/Calderaの訴状に対して応える形で書かれており、SCOのIBMとLinuxに対しての幾つかの 主張に対して明白な誤りか、誤解を招くような表現であることを指摘している。

オープンソースグループ・ジャパンは、今回のSCO訴訟に関連して、 オープンソース・ソフトウェアに対して不要なFUDが錯綜する可能性を 憂慮し、このポジションペーパーの翻訳を広く一般に公開することにしたという。